日本のインプラント
不幸な歴史は既に乗り越えた
デンタルインプラントについて簡単に紹介させていただきました。ご理解いただけましたでしょうか。最後に少し日本のインプラント治療の現状を振り返りたいと思います。
今回紹介させていただいたインプラントはオッセオインテグレーションインプラントと呼ばれる非常に成功率の高い、安心して臨床現場で用いることのできるレベルに成熟したものです。
しかし、かつて日本では成功率の低い別のデンタルインプラントが主流でした。ブレード方式といいますが、それ自体成功率が低い上に、未熟な歯科医が見よう見まねで手術するというとんでもないケースも少なからずあり、日本におけるデンタルインプラントのイメージは非常に悪いものになってしまったのです。その事が災いとなってしまい、欧米と比較しましてデンタルインプラント技術は随分と遅れをとってしまいました。
しかし、かなり状況が変わりつつあります。自主的に海外に学びに行く歯科医師が現れ始め、大学の教育現場においてもインプラント教育のカリキュラムが組まれ始めました。
今では日本にも確かなインプラント治療技術をもった優秀な歯科医師も少なからずおられますし、治療設備も整い始めています。大学病院においては、支持組織再構築のためのより進んだ手法や人工歯根の骨との親和性をより高める研究がなされ、より安全確実にインプラント治療ができるように研究が重ねられています。
もう、1980年代までの日本のデンタルインプラントのような冬の時代は終わりました。
現状を見ますと、日本のインプラント界にも確実に春の足音が聞こえてきているようです。
